Tradeview(トレードビュー)は、2004年創業の老舗海外FX業者です。
Tradeviewは格付け会社ムーディーズからの評価が高いイギリス領ケイマン諸島金融庁(CIMA)で金融ライセンスを取得しています。
老舗であるにもかかわらず日本への進出が2016年と最近のため、日本人トレーダーからの知名度はまだ低いです。
日本語チャットの24時間対応や業界トップの狭いスプレッドから知る人ぞ知る優良FXブローカーとして徐々に注目を集めています。
海外FX完全ガイドでは、Tradeviewの基本情報からメリット・デメリットまでを分かりやすく解説します。
Tradeviewは、XMと同じく老舗のFX業者ですので、両社のメリット・デメリットを把握した上で口座開設の参考としてください。
XM(エックスエム)は、海外FX業者の中で日本人トレーダーが最も利用している最大手のFX業者です。海外FXで取引する日本人トレーダーの約7割がXMの口座を開設しているとされ、全世界では合計350万アカウントを超えているFXの巨大グル[…]
Tradeviewの取引条件
Tradeviewの豊富な口座タイプとそれぞれの口座で提示している取引条件についてご紹介いたします。
取引口座の種類 | スタンダード口座 ILC口座 MT5口座 cTrader口座 Viking口座 |
取扱通貨 | 60通貨ペア |
最大レバレッジ | スタンダード口座:500倍 ILC口座:200倍 MT5口座:100倍 cTrader口座、Viking口座:400倍 |
1LOTの単位 | 10万通貨 |
最小注文数 | 0.01LOT |
両建て | 可能 |
追証 | なし/ゼロカット |
取引手数料 | スタンダード口座:なし ILC口座、MT5口座、cTrader口座:往復5ドル Viking口座:往復6ドル |
ロスカット | 証拠金維持率100%以下 |
日本語サポート | 完全対応(24時間対応) |
モバイルアプリ | 対応(MT4・MT5) |
平均スプレッド(ICL口座) | ドル/円 0.2pips ユーロ/円 0.5pips ポンド/円 0.8pips ユーロ/ドル 0.1pips |
Tradeviewを選ぶべき基準はこれ!
海外FX完全ガイドでは業者選びの基準を示しており、それに基づいてTradeview当てはまる基準をご紹介いたします。
・業界トップクラスの狭いスプレッド
・全60種の豊富な取扱通貨ペア
・世界的取引ツール「MT4、MT5」を採用
・借金リスクを防ぐゼロカットシステム
・完全日本語サポート
Tradeviewが自分に合ったブローカーかどうかは上記の基準を参考にすると良いでしょう。
金融ライセンスを保有
Tradeviewは世界的にも評価が高いイギリス領ケイマン諸島金融庁で金融ライセンスを取得しています。
マネーロンダリングへの対策状況を審査する国際組織FATF(金融活動作業部会)のランキング(対策への協力体制など)では5位にランクインしており、イギリス領ケイマン諸島金融庁(CIMA)の金融ライセンスを取得できているFXブローカーは少ないため、Tradeviewは信用できる会社です。
業界トップクラスの狭いスプレッド
Tradeviewの提供する注文方法はSTP方式とECN方式の2つです。
いずれもトレーダーが出した注文が直接市場に流れるNDD(None Dealing Desk)方式であるため取引の透明性が高く、狭いスプレッドを提供できます。
Tradeviewのトップページでは、リアルタイムのスプレッドを確認でき、執筆時現在でUSD/JPYは0.1pips、EUR/JPYは0.3pips、EUR/USDではなんと0.0pipsとなっています。
取引ごとに発生する手数料も往復5ドル(ILC口座、MT5口座、cTrader口座の場合)と格安なので、実質スプレッドに換算しても業界トップクラスに狭いスプレッドとなります。
FX取引には、DD方式とNDD方式の2つの取引方式があります。FX取引を提供しているFX業者のうち、国内FXでは主にDD方式を、海外FXでは主にNDD方式を採用しています。海外FX取引で安定して利益を獲得していくためには、N[…]
全60種の豊富な取扱通貨ペア
Tradeviewでは全60種類の通貨ペアを取り扱っています。
国内FXブローカーではトレードできないマイナー通貨も取り扱いがあります。
また通貨だけでなくCFDも豊富で、他のFXブローカーではほとんど取り扱いのないアメリカETFもあります。
Tradeviewの取り扱っているETFはアメリカのETFなのでドルでしか取引が行えませんが、色んな種類の投資対象に挑戦してみたい人にはおすすめです。
世界的取引ツール「MT4、MT5」を採用
Tradeviewではメタクオーテス(MetaQuotes)社が開発する「MT4、MT5」にも対応しています。
「MT4、MT5」は世界中のトレーダーに愛用されており、多くの海外FX業者で採用されているため、複数のFX業者を利用していても同じMT4やMT5の中で取引を行うことができます。
EAによる自動売買やカスタムインディケータが使えるMT4を主に利用するトレーダーや、MT5の素早い動作性を好むトレーダーの両方に対応しています。
MT4でEAやカスタムインディケータが豊富な理由はプログラミング言語が易しく、MT5よりも簡単に自作のプログラムを作成することができるからであり、いまだにMT4は多くの業者やトレーダーに人気のツールです。
MT5は新バージョンであり、快適な動作スピードや時間足の種類の増加、ツール自体の利便性が向上しており、MT4の問題点を改善しています。
TradeviewではMT4にもMT5にも対応していますので、自分に合ったツールを選択できます。
メタトレーダー(MT)は、世界のFXトレーダーに愛用されている為替相場の分析および取引ツールで、XMのトレードにも対応しています。XMではメタトレーダーの最新版であるMT5と、旧バージョンのMT4のどちらかを選択して利用することがで[…]
借金リスクを防ぐゼロカットシステム
急激な相場の変動で証拠金以上の損失が発生した場合、国内のFX業者はトレーダーに対して損失分を請求する追証がありますが、Tradviewでは損失額を補填してくれる「ゼロカットシステム」を採用しています。
このシステムが採用されていない国内FX業者の場合、追証という仕組みが適用され、口座に入金した投資金以上の金額をFX業者から請求され、借金を背負うことになってしまいます。
完全日本語サポート
日本語でのサービス開始は2016年からとまだ日が浅いですが、「月曜日から金曜日まで24時間体制の日本語チャット」が用意されています。
またメールや電話でのサポートも対応していますが、電話の場合はイギリス領ケイマン諸島への国際電話となり、通話料金が高額となる可能性があります。
Tradeviewのメリット
Tradeviewには先述の基準以外にも、他のFX業者にない独自のメリットがあり、高額の信託保全など選ばれる理由がたくさんあります。
・ECN専用取引ツールを採用
・素早く安定した約定能力
ここではTradeviewを検討している方にとって注目するべきメリットについてわかりやすく解説いたします。
3万5000ドルの信託保全
Tradeviewでは外部の銀行にトレーダーの資金を分別管理しているので、勝手に流用することができないようになっています。
また、万が一の場合でもトレーダーの資金を3万5000ドル(約380万円)まで補償する信託保全もついており、それ以上の資金を入れない限り破綻によるリスクはありません。
分別管理とは、FX業者の資本金と顧客から預かっている資金を分けて金融機関に保管しており、FX業者の経営が傾いたとしても顧客の資金を勝手に使うことのないようにする管理方法で、資金流用は防げますが万が一FX業者や金融機関が倒産した場合には預けた資金が返還されない可能性があります。
ECN専用取引ツールを採用
Tradeviewの口座はそれぞれ特徴がある全5種類で、cTrader口座ではECN専用のプラットフォーム「cTrader」を利用できます。
cTraderは2011年にロンドンの”Spotware System“という会社が開発したもので、「Finance Magnates 2018 Awards」のFXトレードプラットフォーム部門で最優秀賞を獲得するほどFX業界で評価されているプラットフォームです。
板情報の閲覧や全ポジションの一斉決済が標準搭載されており、取扱っている業者が異なっていても約定拒否や取引制限が一切ないため、EAによる自動売買やカスタムインディケータにこだわりのない人はcTraderの利用がおすすめです。
素早く安定した約定能力
Tradeviewは50以上のカバー先を持っており、約定力が安定しています。
通常の海外FXブローカーでは10~30のカバー先を持つ場合が多く、50以上のカバー先を持つTradeviewでは、注文のボリュームにもよりますが個人規模であればワンクリック注文を連続発注しても全て約定するほど安定しています。
Tradeviewのデメリット
Tradeviewではデメリットもあり、他の海外FX業者でよく提供されているボーナスが無いなど口座開設の判断のために把握しておきましょう。
・最低入金額が大きい
・ロスカット率が高い
ボーナスがない
口座開設や取引実績によって付与されるボーナスをTradeviewでは提供していません。
海外FX業者によっては数万単位のボーナスを出すところもあるため、ボーナスがないのは不利とも考えられます。
しかしTradeviewではボーナスを出さない代わりにスプレッドの狭さや取引手数料のコストを安くすることでトレーダーに還元するという理念があります。
長期的に見れば、一時的なボーナスよりも毎回の取引コストが安い方がトレーダーには有利になる可能性があります。
最低入金額が大きい
Tradeviewでは口座開設時のボーナスがないため、お金を入金しないとトレードを開始できません。
FX業者においてはその入金額の最低基準を定めており、それ以下の金額は入金できないようになっています。
Tradeviewは1番金額が小さいスタンダード口座でも100ドル、その他の口座は1,000ドルからと、大きい額を入金しないといけないため初心者トレーダーにはハードルが高いかもしれません。
海外FXブローカーの最大手「XMTrading」の最低入金額が5ドルですので、Tradeviewの入金額の大きさがわかると思います。
XM(エックスエム)は、海外FX業者の中で日本人トレーダーが最も利用している最大手のFX業者です。海外FXで取引する日本人トレーダーの約7割がXMの口座を開設しているとされ、全世界では合計350万アカウントを超えているFXの巨大グル[…]
ロスカット率が高い
Tradeviewではロスカット水準が100%に設定されており、他の海外FX業者に比べて小さい値動きでもロスカットされてしまいます。
実際の資金より多い金額を取引できるレバレッジ取引ですが、資金よりも多くの金額を動かしているわけですから、当然相場によっては資金以上のマイナスになることがあります。
それを防ぐために、各FX業者にはロスカットと呼ばれる強制的にポジションを決済してしまう仕組みがあります。
証拠金維持率が一定の割合を下回った場合に強制決済されるロスカットですが、Tradeviewの100%は海外FX業者の中でも高い水準です。
他の海外FX業者では20~30%が主流であり、損失が出始めてもトレーダーが判断する余地を与えていますが、Tredeviewでは早い段階でロスカットが入ります。
Tradeviewの徹底解説まとめ
Tradeviewに関して取引条件や選ぶ基準、メリット、デメリットについて解説しました。
FX業者の中でも長い歴史を持つTradeviewは日本での展開の遅さから、まだ知名度は低いですが、格付け評価の高いイギリス領ケイマン諸島金融庁(CIMA)で金融ライセンスを取得している優良業者です。
低コストでありながら高い約定力を持ち、日本人トレーダーへのサポートが充実していることから着実にユーザーを増やしています。
最低入金額が高く、さらにロスカット率も高いため中級以上のトレーダー向けの海外FX業者であると言えます。
まずはXMなどの初心者にも安心な業者での取引を行い、少し慣れてきたらTradeviewでの取引も検討してみてはいかがでしょうか。
メリットもデメリットも理解して、自分のトレードスタイルに合ったFX業者を選びましょう。