MYFX Markets(マイエフエックスマーケット)は、スプレッドが狭く約定力が高いため、スキャルピングやデイトレードを中心に取引している短期トレーダーにおすすめな海外FX業者です。
MYFX Marketsは2014年に日本向けのサービスを開始した中堅のFX業者で、最近ホームページが日本語対応したことで日本人トレーダーの利用が増加傾向にあります。
取引システムそのものは自社開発でないことも特徴で、Axitrader社からのシステム供給(ホワイトラベル契約)を受け、安定したFXトレード環境と高い信頼性を誇っています。
この記事では、MYFX Marketsの基礎データから選ぶ基準、メリット・デメリットまで詳しく解説していきます。
海外FX業者と言えば、やはりXMのような豪華ボーナスが有名です。MYFX MarketsとXMの特徴を徹底的に比較しながら、ご自身のトレードに合ったFXトレード口座を開設するようにしてください。
XM(エックスエム)は、海外FX業者の中で日本人トレーダーが最も利用している最大手のFX業者です。海外FXで取引する日本人トレーダーの約7割がXMの口座を開設しているとされ、全世界では合計350万アカウントを超えているFXの巨大グル[…]
MYFX Marketsの基礎データ
MYFX Marketsが公表している基礎データや取引条件についてご紹介します。
取引口座の種類 | スタンダード口座 プロ口座 |
取引通貨 | 52通貨ペア |
最大レバレッジ | 400倍 |
1Lotの単位 | 10万通貨 |
最小注文数 | 0.01Lot |
両建て | 可能 |
追証 | 実質なし |
取引手数料 | スタンダード口座:なし プロ口座:1往復あたり7ドル |
ロスカット | 20%以下 |
サポート体制 | 日本語対応あり LINE公式アカウントでのサポートあり |
モバイルアプリ | Windows・mac・iOS・Android対応(MT4) |
平均スプレッド(プロ口座) | ドル/円:0.51 ユーロ/円:0.58 ポンド/円:1.38 ユーロ/ドル:0.44 |
MYFX Marketsの取り扱い通貨ペア一覧
MYFX Marketsで取り扱いされている通貨ペア全52種類をまとめて紹介します。
取り扱い通貨 | ||
1 | EUR/JPY | ユーロ/日本円 |
2 | GBP/JPY | 英ポンド/日本円 |
3 | AUD/JPY | 豪ドル/日本円 |
4 | NZD/JPY | ニュージーランドドル/日本円 |
5 | USD/JPY | アメリカドル/日本円 |
6 | CAD/JPY | カナダドル/日本円 |
7 | CHF/JPY | スイスフラン/日本円 |
8 | HKD/JPY | 香港ドル/日本円 |
9 | NOK/JPY | ノルウェークローネ/日本円 |
10 | SGD/JPY | シンガポールドル/日本円 |
11 | ZAR/JPY | 南アフリカランド/日本円 |
12 | EUR/GBP | ユーロ/イギリスポンド |
13 | EUR/AUD | ユーロ/オーストラリアドル |
14 | EUR/NZD | ユーロ/ニュージーランドドル |
15 | EUR/USD | ユーロ/アメリカドル |
16 | EUR/CAD | ユーロ/カナダドル |
17 | EUR/CHF | ユーロ/スイスフラン |
18 | EUR/NOK | ユーロ/ノルウェークローネ |
19 | EUR/CNH | ユーロ/オフショア人民元 |
20 | EUR/HKD | ユーロ/香港ドル |
21 | EUR/SGD | ユーロ/シンガポールドル |
22 | EUR/TRY | ユーロ/トルコリラ |
23 | EUR/ZAR | ユーロ/南アフリカランド |
24 | GBP/AUD | イギリスポンド/オーストラリアドル |
25 | GBP/NZD | イギリスポンド/ニュージーランドドル |
26 | GBP/USD | イギリスポンド/アメリカドル |
27 | GBP/CAD | イギリスポンド/カナダドル |
28 | GBP/CHF | イギリスポンド/スイスフラン |
29 | GBP/NOK | イギリスポンド/ノルウェークローネ |
30 | GBP/SGD | イギリスポンド/シンガポールドル |
31 | AUD/NZD | 豪ドル/NZドル |
32 | AUD/USD | 豪ドル/米ドル |
33 | AUD/CAD | 豪ドル/カナダドル |
34 | AUD/CHF | 豪ドル/スイスフラン |
35 | AUD/SGD | 豪ドル/シンガポールドル |
36 | NZD/USD | ニュージーランドドル/米ドル |
37 | NZD/CAD | ニュージーランドドル/カナダドル |
38 | NZD/CHF | ニュージーランドドル/スイスフラン |
39 | NZD/SGD | ニュージーランドドル/シンガポールドル |
40 | USD/CAD | 米ドル/カナダドル |
41 | USD/CHF | 米ドル/スイスフラン |
42 | USD/CNH | 米ドル/オフショア人民元 |
43 | USD/HKD | 米ドル/香港ドル |
44 | USD/MXN | 米ドル/メキシコペソ |
45 | USD/NOK | 米ドル/ノルウェークローネ |
46 | USD/RUB | 米ドル/ロシアルーブル |
47 | USD/SGD | 米ドル/シンガポールドル |
48 | USD/TRY | 米ドル/トルコリラ |
49 | USD/ZAR | 米ドル/南アフリカランド |
50 | CAD/CHF | カナダドル/スイスフラン |
51 | CAD/SGD | カナダドル/シンガポールドル |
52 | CHF/SGD | スイスフラン/シンガポールドル |
MYFX Marketsを選ぶ基準を解説
海外FX完全ガイドでは各FX業者の選ぶための基準を公開しており、ここではMYFX Marketsが選ばれる5つの基準について詳しく解説します。
・70種以上の豊富な取扱商品
・世界的取引プラットフォームMT4採用
・実質追証なしのゼロカットシステム
・LINE公式アカウントによる日本語サポート
MYFX Marketsの金融ライセンス
MYFX Marketsは2014年に日本向けのサービスを開始し、設立時にはニュージーランドの金融ライセンスを所持していましたが、2015年からモーリシャス共和国の金融サービス委員会(FSC)に登録先を変更しています。
そして現在は公式サイトにて「AXIS INC.」というトレーディング名で、セントビンセント・グレナディーン金融庁(FSA)に金融登録されていると表記があります。
またMYFX Marketsは規制が厳しいオーストラリア証券委員会(ASIC)のライセンスを保持しているAxitraderのホワイトラベルとして運営しているため、高い信頼性とサービスを提供しています。
70種以上の豊富な取引可能商品
MYFX MarketsではFX取引だけでなくCFDや金属・商品先物、5種類の仮想通貨が取引可能です。
MYFX MarketsではCFDにおいてインデックスCFDと貴金属取引、原油の取引が可能です。
昔から金と銀は信頼性の高い実物の資産であり無価値になることがないため、人気の投資先となっています。
原油は世界で一番取引されている資源で、原油産出国の経済状況や政治的要因によって価格に大きな影響を与えます。
MYFX MarketsではWTI原油(WTI)とブレント原油(BRENT)の取引ができます。
仮想通貨はビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XPR)の5種類の仮想通貨が取引可能で、最大レバレッジ5倍、最小取引は0.01ロットから可能です。
FX専用の取引プラットフォーム「MT4」採用
MYFX Marketsは世界的に最も利用者が多い取引ツール「MT4(メタトレーダー4)」に対応しています。
MT4は、ウィンドウズ(Windows)やマック(Mac)のパソコン環境に対応していることに加えて、スマホアプリはiPhone(iOS)とアンドロイド(Android)にも対応しており、外出時にも常に最新の為替相場を確認して取引ができます。
ただし、最新版であるMT5はMYFX Marketsでは対応していません。
メタトレーダー(MT)は、世界のFXトレーダーに愛用されている為替相場の分析および取引ツールで、XMのトレードにも対応しています。XMではメタトレーダーの最新版であるMT5と、旧バージョンのMT4のどちらかを選択して利用することがで[…]
実質追証なしのゼロカットシステム
MYFX Marketsではゼロカットシステムを採用しており、口座残高がマイナスとなってもMYFX Marketsが損失を補填してくれます。
ただし、MYFX Marketsのゼロカットシステムは他の海外FX業者とは少し方式が異なりますので注意が必要です。
口座残高がマイナスになってしまった場合、サポートから指定された金額を入金することによってゼロカットシステムによる補填が実行されます。
LINE公式アカウントによる日本語サポート
MYFX Marketsのホームページは日本語対応しており、メールやライブチャットなどで日本語での問い合わせをすることができます。
さらに海外FX業者では珍しくLINE公式アカウントによるサポートも行っていますので、口座開設をすると同時にLINEの友達申請をしておくとトレードの利便性が向上します。
MYFX Marketsのメリット
MYFX Marketsには、海外FXトレーダーの取引を有利に進めるために提供されている数多くのメリットがあります。
・高速かつ安定したサーバー
・最大レバレッジ400倍
・カバー先の金融機関を公開
・顧客資金は信託保全で管理
・多彩な入金方法
・Bitpay入出金に対応
業界屈指の狭いスプレッド
MYFX Marketsで用意されているスタンダード口座とプロ口座にはスプレッドの狭さによる違いがありますが、スタンダード口座であっても業界屈指のスプレッドの狭さを実感することができます。
ECN方式のトレードができるプロ口座ではドル/円が0.51pips、ユーロ/円が0.58pipsとなっています。
一方、STP方式のスタンダード口座であっても平均スプレッドはドル/円で1.12pips、ユーロ/円で1.67pipsとなっており、海外FX業者の平均的なスプレッドよりも明らかに狭いです。
なお、プロ口座はECN方式でスプレッドが狭いものの、取引手数料が往復で7ドルかかることには注意が必要です。
ECN方式やSTP方式などのFXの注文方式の違いについては「海外FXのNDD方式を徹底解説します!」の記事で、徹底的に解説しています。
FX取引には、DD方式とNDD方式の2つの取引方式があります。FX取引を提供しているFX業者のうち、国内FXでは主にDD方式を、海外FXでは主にNDD方式を採用しています。海外FX取引で安定して利益を獲得していくためには、N[…]
高速かつ安定したサーバー
MYFX Marketsでは、FX取引のためにエクイニクス(Equinics)社が提供するサーバーを使用しています。
エクイニクス社は、GoogleやAmazonといった大規模なデータを取り扱う世界的なIT企業がメインの顧客で、大量かつ高頻度のアクセスに対応できるサーバーを供給する企業です。
このため、エクイニクス社のサーバーを使用しているMYFX Marketsの取引環境は常に安定しており、決済スピードの早さによって高い約定力を維持しています。
最大レバレッジ400倍
スタンダード口座とプロ口座の両方で最大レバレッジ400倍の取引ができます。
他の海外FX業者では、プロ口座が採用しているECN方式口座でレバレッジを低く設定する傾向にありますが、MYFX Marketsでは注文方式の違いによるレバレッジの差をつけていません。
このため、ECN方式の特徴である取引コストの安さを活かしながら、少額の資金で大きなボリュームの売買を繰り返すことが可能となり、スキャルピングにも適しています。
カバー先の金融機関を公開
MYFX Marketsは完全NDD方式を採用しており、公式ウェブサイトで提携LP(リクイディティプロバイダー/カバー先)の情報を公開しています。
LP(リクイディティプロバイダー)とは、NDD方式(STP方式)によるFXトレードにおいて、FX業者に通貨のレートを提供している金融機関のことです。一般的には「カバー先」と呼ばれます。
MYFX Marketsでは、SMBCやBank of America、JPモルガンなどの大手金融機関の為替レートを使用しています。
完全NDD方式であるため、業者によるレートの操作や約定拒否をされる心配がなく、スキャルピングやEA(自動売買プログラム)の使用についても制限がありません。
顧客資金は信託保全で管理
MYFX Marketsでは、顧客からの預かり資産を信託保全で管理をしています。
信託保全とは、顧客からの預かり資産を信託銀行へと信託する仕組みで、法律で定められた要件に従って資産が安全に管理されます。
信託された資産に対しては、たとえ海外FXの運営会社であっても、顧客からの指示なく手を付けることが一切できません。
信託保全で管理されていることによって、万が一、MYFX Marketsが破産をした際にも、預けている顧客の資金の全額(利益分を含む)が払い出されます。
ただし、MYFX Marketsの信託保全は、以前までオーストラリア大手銀行であるコモンウェルス銀行を使用していましたが、現在は「自社の信託口座」であると発表しており、少し信頼度が落ちています。
Bitpay入金に対応
MYFX Marketsは、海外FX業者のなかでは珍しいBitpay(ビットペイ)入金にも対応しており、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、リップルの4つの仮想通貨を直接入金することができます。
ただし、MYFX Marketsには仮想通貨をそのまま管理できる口座はありませんので、入金されると共に取引口座内の基準通貨に換金されます。
仮想通貨の換金レートはBitpayに表示されており、有効時間は15分間です。有効時間を過ぎた場合には、改めて入金手続きを新たに行わなければなりません。
MYFX Marketsのデメリット
MYFX Marketsは狭いスプレッドの提供や高い約定力などトレーダーにとって多くのメリットがありますが、デメリットもいくつかあります。
・独自の学習コンテンツなし
・銀行送金の出金手数料が高い
・ボーナスキャンペーンは不定期開催
最低入金額が高い
MYFX Marketsでは口座ごとに初回最低入金額が決まっています。
スタンダード口座の初回最低入金額は2万円と設定されていて、プロ口座の場合では日本語サイトでは5万円、英語サイトだと1,000ドル(約11万円)となっていて、日本人だと低い設定となっています。
これらの最低入金額は他のFX業者と比べても高い水準にあり、初心者や少額投資をしているトレーダーにとっては参入時のハードルは高く感じることもあるでしょう。
独自の情報コンテンツがない
MYFX Marketsにはオンラインセミナー(ウェビナー)やFXの情報、ニュースを提供するような独自の情報コンテンツの配信を一切行っていません。
他の海外FX業者では教育や情報コンテンツに力の入れているところも多いですが、MYFX Marketsでは取引環境を整えることに専念しています。
銀行送金の出金手数料が高い
MYFX Marketsから銀行送金を使って出金をする場合には2,500円の手数料がかかります。
これはMYFX Marketsに支払う手数料で、仲介銀行や国内銀行で出金する際の手数料も加えて計算すると約7,000円となります。
ほかのFX業者では銀行送金の手数料を無料としているところが多く、こまめにMYFX Marketsの口座から出金するとコストが増してしまいます。
ただしこれは銀行送金で出金する場合だけで、クレジットカードやオンラインウォレットで出金をする場合には手数料が無料となっています。
またクレジットカードで出金する場合にはマネーロンダリングの防止のために入金した以上の出金はできず、出金できなかった利益分は銀行送金かオンラインウォレットで出金できます。
オンラインウォレットに関しては上限なしで出金できるため、口座開設時にオンラインウォレットへの登録もしておくといいでしょう。
ボーナスキャンペーンは不定期開催
MYFX Marketsで行われるボーナスキャンペーンは不定期開催となっています。
ほかのFX業者ではボーナスを定期的に行っていますが、エントリー可能な口座に制限がある場合が多い傾向にあります。
MYFX Marketsの場合は、不定期ではありますが、提供されるボーナスはスタンダード口座とプロ口座どちらも対象としている場合が多く、口座タイプによる制限がありません。
またそれぞれのキャンペーンにはエントリーに条件があったり、ボーナスを出金するための条件があります。
例えば、口座開設ボーナスでは新規口座開設者のみがエントリー可能で、そのボーナス分を出金するためには5Lot以上の取引を行い、口座開設から3ヶ月経過すると出金可能となります。
MYFX Marketsを選ぶ基準とメリット・デメリットまとめ
MYFX Marketsは取引サーバーをエクイニクス社に置くことで高い約定力を持ち、スプレッドの狭いプロ口座でもスタンダード口座と同じレバレッジで取引が行える特徴を持った海外FX業者です。
またAxitraderのホワイトラベルであることに加えてホームページでLPの公開をしており、高い信頼性を誇ります。
MYFX Marketsの提供している取引環境は、スプレッドの狭さやEAの無制限の使用を認めていることから短期トレーダーやFX中級者以上のトレーダーにおすすめのFX業者です。