豊富なボーナスや高いレバレッジで人気の海外FX業者「XM」には、「スタンダード口座」、「マイクロ口座」、「Zero口座」という特徴が異なる3種類があります。
FXの初心者の方にとっては、どの口座を選べば良いのか悩むところでしょう。
この記事では、初心者の方に向けて3つの口座の違いを理解していただけるように、口座の特徴や、メリット、デメリットをまとめて解説します。
XMのスタンダード口座とは
スタンダード口座とは、XMで最も標準的かつ利用者が最も多い口座で、STP方式を採用しています。
XMが提供している3つの口座を比較するには、4つのポイントについて理解しておく必要があります。
・最低取引通貨量
・レバレッジ
・スプレッド
・取り扱い通貨ペア
まずは、スタンダード口座で採用されている取引条件として、5つのポイントについて解説します。
スタンダード口座の注文方式は「STP方式」
XMではディーラーを介さずに為替市場(インターバンク)で直接取引ができるNDD方式を採用しており、スタンダード口座ではNDD方式のひとつであるSTP方式で運用されています。
STP方式は最低入金額や最低取引通貨量が少なくても良いのが特徴であるため、スタンダード口座では少ない資金でFX取引をはじめることができます。
また、スタンダード口座では売買手数料が無料です。これは、STP方式ではカバー先が提示する為替価格にXMがスプレッドを乗せることで利益を得ているためです。
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スタンダード口座の最小取引通貨量は「1000通貨」
スタンダード口座では、1ロット(取引1回あたりの通貨量)が10万通貨と設定されており、最小の注文数は0.01ロットである1,000通貨から取引をすることができます。
例えば「米ドル/日本円」の通貨ペアでは、最低1,000ドルとなります。
ただし次に説明するレバレッジを活用することによって、自己資金が2ドル以下でも最小取引通貨量は1000ドルを超えます。
スタンダード口座のレバレッジは「888倍」
スタンダード口座では、XMで最も高い888倍のレバレッジでFX取引をすることができます。
レバレッジが高ければ高いほどハイリスクハイリターンの投資となり、期待できるリターンが増加する一方では、投資資金を失うリスクも高くなりますが、少ない資金でも大きな投資が可能になります。
レバレッジの仕組みについては「海外FXの基礎知識」の冒頭で詳しく解説しています。
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スタンダード口座の平均スプレッドは「1.6」
STP方式を採用しているXMのスタンダード口座では「米ドル/日本円」の平均スプレッドが1.6pipsです。
売買手数料が無料である一方で、提携カバー先の提示レートに対してXMの収益となるスプレッドが乗せられているため、やや高いスプレッドになっています。
スタンダード口座の取り扱い通貨ペアは「57」
スタンダード口座では、FXトレードの対象となる通貨ペアが、57ペアあります。
通貨ペアとは「米ドル/日本円」のように為替の売買が行われる通貨の組み合わせのことで、57通貨ペアというのは海外FX業者のなかでもかなり多いです。
メジャー通貨同士の売買で利益を上げるのが一般的ですが、マイナー通貨での売買に狙いを定めて大きな利益を上げているベテラントレーダーも少なくありません。
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XMのマイクロ口座のメリットとデメリット
XMのマイクロ口座は、取引ボリュームを抑えながらもスタンダード口座と同じ機能を持った取引が可能なタイプの口座です。
マイクロ口座では最低10通貨という非常に少額で取引ができるため、取引で損失をだした場合にも、損失額を最大限抑えることができます。
一方マイクロ口座では、最大で10万通貨までしか取引ができないため、大きな利益を出しにくいというデメリットがあります。
このため、マイクロ口座は少ない元手でFX取引を始めたい初心者向けの口座ということができます。
スタンダード口座とマイクロ口座を比較
マイクロ口座はスタンダード口座とほぼ同じ特徴を持っていますが、取引できる通貨量に違いがあります。
・最低取引通貨量 10通貨 or 100通貨
・レバレッジ 888倍
・スプレッド 1.6pips
・取り扱い通貨ペア 57通貨
スタンダード口座では、1ロットが10万通貨で最小取引通貨量が1000通貨となるのに対して、マイクロ口座では1ロットが1,000通貨、最小取引通貨量が10通貨または100通貨となります。
また最小取引通貨量が低いことに応じて最大取引通貨量の上限が設定されているため、マイクロ口座では1回あたり最大で10万通貨までの取引しかできません。
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XMのZero口座のメリットとデメリット
XMのZero口座は、ECN方式の注文方式を採用しており、注文の確定が早く狭いスプレッドで取引ができる取引口座です。
中級者から上級者向けの口座といわれているZero口座で取引をするメリットとデメリット、スタンダード口座との違いを詳しく解説します。
・最低取引通貨量 1000通貨
・レバレッジ 500倍
・スプレッド 0pips ~
・取り扱い通貨ペア 56通貨
Zero口座の特徴は、NDD方式のうちのECN方式を採用しており、スプレッドが限りなく狭く、また注文の確定までの時間が短いことにあります。
ECN方式は、FXで為替売買が行われる電子取引所(ECN)へとトレーダーが直接アクセスするもので、システムによって自動で売買取引が成立する仕組みになっています。
最低入金額などの要件が高く設定されているため、中級者から上級者向けの取引口座であるとされています。
スタンダード口座とZero口座を比較
Zero口座はスタンダード口座と比べて、3つの違いがあります。
・レバレッジがスタンダード口座より小さい
・取引銘柄がスタンダード口座より少ない
スタンダード口座ではスプレッドによってXMが収益を上げているために売買にかかる手数料が発生しないと解説した通り、スプレッドの狭いZero口座では売買手数料が発生します。
これはECN方式とSTP方式という注文方式の違いによるものです。
売買にかかる手数料は、1回の売買ごとに1ロットあたり5ドルで、FXの通常の取引で売買を行った場合には往復で10ドルの売買手数料が発生します。つまり、売買が完結すると計10ドルがかかります。
スタンダード口座の「米ドル/日本円」相場の平均のスプレッドが1.6pipsであるため、1ロットの取引に必要な手数料は、10万通貨×1.6pips(1pips = 0.0001ドル)=16ドルになります。
一方で、Zero口座の「米ドル/円レート」はスプレッドの平均が0.1であるため、スプレッドと売買手数料を加味した場合には、取引で発生するコストの総額は、10万通貨×0.1pips+手数料10ドル=11ドルとなります。
スプレッドを加味した売買にかかるコスト(スプレッド+売買手数料)では、Zero口座はスタンダード口座よりもコストが安くなっていることが分かります。
このため、Zero口座は小さな利幅を狙って、短時間で何度も売買をくり返す取引手法をメインに行っているトレーダーにとって非常に有効です。
その他のスタンダード口座との違いでは、Zero口座のレバレッジが「500倍」まで抑えられていることと、「米ドル/中国元」の通貨ペアが対象になっていないために56通貨ペアがトレード対象となっていることがあります。
また、Zero口座には新規開設ボーナスがあるものの、入金および取引ボーナスはありません。
XMの3つの口座の違いまとめ
XMで開設できる3つの口座にはメリットとデメリットがありますが、特にこだわりがなければ、初心者から上級者まで幅広く使えるスタンダード口座がおすすめです。
スタンダード口座を中心としてそれぞれの口座を見比べることで、マイクロ口座とZero口座の特徴をしっかりと理解することができます。
大きなボリュームでの取引にも対応できるスタンダード口座に対して、小さな資金でも本格的な取引ができるのがマイクロ口座です。
また、注文方式の異なるZero口座では、レバレッジが500倍までと低く抑えられているものの、スタンダード口座とは全く異なる設計になっている点もあり、上級者になるにしたがってZero口座の活用も検討することになります。
XMでは、ひとつのアカウントに対して取引口座を最大8つまで持つことができますので、ご自身の取引スタイルや投資経験に合わせて口座を追加して最適な取引を行うように心掛けてください。